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外壁の不具合の補修方法

① ひび割れ・クラックの場合

アンカー 2
サイディング(乾式外壁)の場合
・塗装下塗り材擦り込み(フィラー等)
・カチオンフィラー擦り込み(樹脂モルタル等)
・エポキシ樹脂充填
・サイディング交換

モルタル(湿式外壁)の場合
クラックの状態により、
・塗装下塗り材擦り込み(フィラー等)
・カチオンフィラー擦り込み(樹脂モルタル等)
・エポキシ樹脂充填
・V(U)カット工法によるシーリング材充填
   V(U)カット工法
クラックに沿って専用工具にて外壁をV(U)カットし、プライマー塗布→シーリング材充填と行う。
さらにポリマーセメント等にて平滑性を復元し、壁面の柄(模様)付けを行い、塗装にて仕上げる。


 

② 外壁に発生するカビ・苔・藻の場合

アンカー 3
一般的に製品時のサイディング表面の塗料は主に有機質の塗料での仕上げとなっており、その塗膜面に発生する藻(クロレア等)は、時々雨がかかり、ある一定期間だけ湿った状態になる場所を好み、緑色の藻としてよく見受けられます。
(発生後、水分が不足し日差しが強くなってくるとオレンジ色になることもある)
黒くなっているところは、大半が生育した藻の死骸にカビが寄生している状態です。

建物の構造には影響しないが、外壁塗膜の劣化にはつながるので除去が必要。
【除去方法】
外壁の近くに植栽などが茂っている場合は、こまめに手入れを行う。
除去方法は、中性洗剤を水で薄めて、柔らかいブラシで水洗いする。※高圧洗浄は,容易に除去できますが、同時に塗膜自体も傷つけているので頻繁に行うのは避けてください。
​その後、定期点検しながら、清掃を行う。
​その他、発生を抑制する薬剤などもあるので、当社などの専門業者に相談する。

 

③ 外壁を手でこすると白い粉(塗料の顔料)が付着する場合

アンカー 4
方法はひとつで、塗膜の表面に浮き出た白い粉を除去し、再び塗装をすることです。 まず、白い粉は高圧洗浄機を使ってしっかりと洗い流します 。そのあと塗料がしっかりと定着するために下塗りを行ってから上塗りを行います。下塗り塗料は下塗り材とも言われ、プライマー、シーラー、フィラー、サーフェイサーなどと呼ばれる塗料の事で、上塗りの塗料を定着させる機能を持っています。こちらは、外壁材の種類・状態により適切なものを選定しなければいけないので、当社のような専門業者に相談する
ことをお勧めします。不適切なものを選定すると不具合の原因につながりますのでご注意ください。
 

​④ 外壁に浮き・反り・膨らみがある場合

アンカー 5
塗膜の膨らみ
 ​窯業サイディングの場合、直貼り工法と通気工法があり、塗膜の膨れ等の不具合が出るのは、ほとんどが直貼り工法となっております。直貼り工法で塗膜が微弾性の場合、滞留している湿気が外壁裏側で結露し外壁材が裏側から水分を含みやすい。(※サイディングの裏側は表と違い塗膜がないので水分を吸収する)その結果、外壁材に含んでいる水分が蓄熱により水蒸気として塗膜側へ押し出されることにより微弾性塗膜が膨れてしまうことがある。膨れの症状がおきている場合まず、どちらの工法なのか?また、塗られている塗料の種類はどのようなタイプなのか?を確認する必要があります。膨れは、使用されている塗料が透湿性が低く弾性・微弾性塗料の場合がほとんどのため。症状の対処方法は、①サイディング自体を張り替える②再塗装の場合は、膨れ箇所除去後、塗料は必ず透湿性塗料を使用する。塗膜種類は弾性・微弾性タイプを選ばないことを守り行う。ただし、現在膨れていない箇所も今後膨れてくる可能性はあります。再塗装した塗料が透湿性に優れていても旧塗膜からの膨れは防げないといったリスクがあるためです。よって、できれば①の張替えをおすすめ致します。
胴縁の変形・反りが要因       →
​①反り・変形している外壁材(サイディング)をはがす。
②作業範囲の防水シートをはがす。
③変形した帯金物を修復する。
④防水シートを貼り直す。※孔はないか・重ね方は正しいか確認
​⑤金物に変形がないか確認し新しい外壁材を張る。
外壁材の釘留め不良が要因      →
​①
釘を所定の位置に留め付ける。
​反りの状態によっては、ビス等を増し打ちして反りを矯正する。
​サイディング本体の反りなどの変形
アンカー 6

⑤ 外壁目地のシーリングが、剥離・瘦せ・割れている場合

​既存シーリング材をカッターナイフ・ヘラ等で除去する。除去後、シーリング用マスキングテープで養生しプライマーを塗布する。その後、新しいシーリング材を充填して、ヘラ等で抑え込んで均していく。
​目地部にシーリング材を充填する際は、必ず3点接着にならないようにボンドブレーカーの有無を確認する。また、適正な厚みを確保するため、バックアップ材・ハットジョイナーの位置は、サイディングのあいじゃくり位置より低くなるようにする必要がある。
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